Live Q&A
大手vs中小
「大手か中小か」は就活生から繰り返し寄せられるテーマであり、Utsuさんのもとには売上規模の基準から企業選びの軸、大企業志向そのものへの疑問まで幅広い質問が届いている。ここでは特定企業の比較や「大手」という言葉の定義、そして大企業を志望すること自体への考え方をめぐるやり取りをまとめている。Utsuさんは終始一貫して、規模の大きさよりも成長できる環境かどうかを重視する姿勢を語っている。
Q. 「1000億企業」というのは営業利益と売上高、どちらの基準ですか?
A. Utsuさんは、自身が話している「1000億企業」は売上高を基準にしていると説明する。不動産業界のA社・B社といった個別企業だけを見ても実態は分からないとし、そもそも利益ベースで1000億円規模の企業は100社もないと指摘する。そのうえで、若手のうちからチャレンジできる環境がある企業例として、カインズやアパホテルを挙げている。
Q. 岡三証券と東海東京フィナンシャルホールディングス、リテール・法人など総合的に見た営業力の強さはどちらが上ですか?
A. Utsuさんは、リテール・法人を総合的に見た営業力という観点では、岡三証券の方が特徴的だと指摘する。
Q. 興和・スズケン・三菱食品のうち、グローバル展開に携われる企業はどこですか?
A. Utsuさんは、三菱食品がグローバル展開をしているかは疑問であり、スズケンについても詳しくはわからないと語る。興和についても現状ではあまりグローバル展開をしていないとしつつも、グローバル展開という観点では興和に可能性があるのではないかと指摘する。商品力の面では興和が強いとも述べている。
Q. ゲーム会社はあまり話題に出ないが、人生の目的が果たせそうなゲーム会社を志望している。
A. Utsuさんは、ゲーム会社を志望して「人生の目的」を語る就活生は実際に非常によく受かっていると語る。人生の目的を軸にすることは他の就活生との非常に良い差別化になり、実績も豊富にあるという。ファイナルファンタジーの開発者もその仲間の一人だと紹介する。
Q. SIer志望です。「売上1兆円以上ないITは行く意味がない」と以前おっしゃっていましたが、第一志望である小規模ながらプライムかつベンダーの立ち位置にある企業についてはどう思いますか?
A. Utsuさんは、そのような発言は「つまらないSIer」についての話であり、一律に規模だけで判断しているわけではないと説明する。挙げられた企業については、社長と何度も食事をした間柄であり、その会社はプライム案件中心でアンダー(下請け)案件はほとんどない、5%にも満たないと語る。社長自身がもともと開発者出身で、バランス感覚がよく話も上手いと評価し、その企業ならではの強みもあることから、Utsuさんは「いい会社だと思う」と答える。
Q. 「一人前のアシスト型人材になるには中小企業で頑張らないと全業務を遂行する能力が身につかない」というUtsuさんの主張について、大企業志向のホワイトカラー職の人や大学生には理解しづらいのではと感じました。
A. Utsuさんは、中堅企業ぐらいでも十分だと述べ、大企業に行くこと自体に反対しているわけではないと説明する。ただし、勝負を40歳を超えたあたりに設定できるのでなければ、大企業に入るべきではないと指摘する。若いうちに大企業に入っても全然使えるようにはならず、馬鹿になりに行くだけだとUtsuさんは断言する。
Q. Utsuさんが言う「大きい企業」とは、時価総額でいうとどれくらいの規模を指していますか?
A. Utsuさんは、この文脈での「大きい企業」を時価総額の基準で捉えるのは正しくないと指摘する。むしろ「みんなが知っている有名な会社」という解釈の方が実態に合っていると語る。お菓子メーカーなどは時価総額自体はそれほど高くなくても、誰もが知っている会社であれば相応の福利厚生が整っていることが多いためだと説明する。Utsuさんが指す「大手企業」とは、時価総額の大小ではなく、世間的に広く知られた有名企業のことであり、給料以外にもさまざまなベネフィットが用意されている会社を意味すると答える。
Q. 「今就活生なら大手には絶対に行かない」というポストについて、詳しい理由を教えてほしい
A. Utsuさんはまず、この質問の「詳しめに聞きたい」という言い方そのものに苦言を呈する。限られた時間の中でそうした要求をしてくる姿勢について、自分さえ良ければいいというメンタリティであり、正すべきだと指摘する。その上で、大手企業に行くこと自体は問題ないとしつつも、そのメンタリティのまま大手企業で働き続けると、いずれ周囲から「あいつやべえよ」と思われるようになると警鐘を鳴らす。
Q. 大企業の社長になるためには何をすればいいですか?
A. Utsuさんは、単に社内でトップ5%の評価を得るような働き方をしていても、大企業の社長になることは難しいと指摘する。社内での相対的な優秀さよりも、成長のスピードそのものが重要だとUtsuさんは語る。
Q. 企業選びの基準として「一人当たり売上」はどれくらい重要ですか?
A. Utsuさんは、企業選びで見るべきは「一人当たり売上」ではなく「一人当たり利益額」だと指摘する。利益額が大きい会社ほど給料を出す余力があるため、指標として重視すべきは利益であるという。ただし新卒の段階ではそれ以外にも見るべき点があるとも語る。
例として人材業界を挙げ、利益があるからこそ月末に学生を無理やり成約させようとするインセンティブが生まれる構造があると説明する。一方で、人材業界では新卒2年目でも成績を上げれば手取り40〜50万円になることもあると付け加えている。
Q. なぜそんなに大手企業を嫌うのですか?
A. Utsuさんは、大手企業では成長できないからだと語る。早く成長したいという思いがその理由だと答える。
大手か中小かという二択そのものより、若いうちにどれだけ早く成長できる環境を選べるかが重要だと、Utsuさんは繰り返し説いている。