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履歴書の書き方「会ってみたくなる志望動機」

履歴書の「志望動機」欄をどう書けばいいか悩む転職・就職活動中の人に向けた内容。長年採用する側にいたUtsuさんが、採用担当者が「会ってみたい」と思う志望動機の型を解説する。自分の経歴やスキルを並べるだけの志望動機に違和感を持っている人は特に参考にしたい。

多くの志望動機は「自分がやってきたこと」に寄りすぎている

Utsuさんは、履歴書の中でも志望動機の欄はある程度ボリュームがあってよい部分だと語る。採用側が志望動機に求めているのは、応募している時点である程度前提となっている「やる気」以上に、「なぜあなたなのか」という点だと指摘する。ところが多くの応募者は、自分がこれまでやってきたことを軸に志望動機を書きがちであり、それがかえって応募先企業との関連性を薄め、志望動機を弱めてしまっているのではないかとUtsuさんは述べる。

1文目は「御社でやりたいこと」を具体的に

Utsuさんが提案する構成はシンプルだ。1文目には「営業がしたいです」のような漠然とした表現ではなく、「1日10件以上訪問できる営業として御社に貢献したい」といった、働いているイメージが具体的に伝わる一文を置く。2文目では、それがなぜ自分にできるのかを、過去の職歴や経験で裏付ける。3文目で、なぜその会社がいいのかというやる気の部分を表現する。この3文構成だけで十分だとUtsuさんは語る。

なぜ「働いているイメージ」が採用側に刺さるのか

転職者を採用するのは、企業側に何か足りないものがあり、それを埋めてくれる人を探しているからだとUtsuさんは説明する。そこで「自分はこういう人間です」という説明だけをされても、採用側はそれを自社の職務にどう当てはまるか自分で翻訳しなければならず、選びにくい。反対に、応募者が「こういう仕事のしかたがしたい」と具体的に書いてくれれば、自社が求める像と照らし合わせやすくなる。たとえば「1日10件以上」という数字が出てくれば、「うちは20件を求めているが、会って話を聞いてみたい」という気持ちにつながる。入社後にやりたいことが1文目に書かれていれば、よほどかけ離れていない限り「会ってみたい」という判断につながるとUtsuさんは述べる。

「強みを伝える」だけでは足りない

世の中の志望動機の書き方ガイドラインの多くは「自分の強みを伝えるべき」としているが、その結果、過去の経験と強みだけを志望動機に書いてしまい、企業とのマッチングが難しくなっているとUtsuさんは指摘する。企業側の仕事のイメージを想像し、自分がその中で働いている姿を1文目に置く。得意かどうかにかかわらず、嘘なく言える「実現できるかもしれない成功の種」を2文目に置き、3文目でやる気を示す。これはあくまでUtsuさんの意見としながらも、この3文構成をぜひ試してほしいと呼びかけている。

要点

  • 志望動機の1文目には、漠然とした希望ではなく「御社でやりたいこと」を数字などで具体的に書く
  • 2文目でそれができる根拠となる過去の職歴・経験を示し、3文目でやる気を表現する3文構成が有効
  • 自分の強みや経歴だけを並べる志望動機は、採用側に翻訳の手間を強いてしまい選ばれにくくなる

自分の経歴を語るだけの志望動機から一歩進み、「入社後どう働きたいか」を1文目に置くだけで、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる履歴書に変わる可能性がある。