Video Article
その場で内定!心の準備はできてる?
最終面接で「内定です、おめでとう」とその場で告げられたら、就活生はどう振る舞うべきか。突然のことに戸惑い、お礼を言うだけで終わってしまう学生は多いが、実はその一言の返し方が、入社後の配属や評価にまで影響することがある。企業がなぜその場内定を出すのか、そしてその瞬間に何を伝えるべきかに悩む就活生に向けて、Utsuさんが解説する。
企業がその場内定を出す二つの意図
Utsuさんは、企業がその場で内定を出す背景には大きく二つのパターンがあると指摘する。一つ目は、内定辞退率の高さを見越したケースだ。企業は「内定です」と告げた瞬間の学生の表情から志望度の高さを読み取っており、辞退する人数を見込んだ上で追加の内定を出しているという。二つ目は逆に、粘り強く志望度を確認しながら「この人は志望度が高い」と判断した候補者にだけ内定を出すケースだ。前者は絶対値としてリストにある人全員に、後者は相対値で選ばれた人に内定が出る形になる。どちらのパターンであっても、「第一志望です」という姿勢で内定を取りに行く気持ちで最終面接に臨むことが大切だとUtsuさんは強調する。
面接官の正体を知っておくことの重要性
Utsuさんは、最終面接に向かう前に面接官のプロフィールを事前に確認しておくべきだと繰り返し説く。難しければ役員一覧の写真と顔を照合し、どの事業部やカンパニーの責任者かを把握しておくことが重要だという。というのも、最終面接の場にいる専務やカンパニー長クラスの人物には人事権があり、その場内定を告げられた瞬間の学生の一言が、その後の配属に大きく影響する可能性があるからだ。
その場内定への返答が配属を左右する
例えば「内定だよ、おめでとう」と言われた際、その事業部やカンパニーで活躍したいと考えているなら、「専務の元で必ず活躍できるよう、残りの学生生活も真剣に取り組み、万全の準備をして入社します」といった趣旨を伝えるべきだとUtsuさんは提案する。通常、新卒社員は研修期間の前半を人事部預かりで過ごすが、面接の場にいた事業責任者から人事部長へ「うちの部署に預けてほしい」と声がかかることがあるという。全員に適用されるわけではないが、その場でのリアクション次第でこのチャンスを掴めるかどうかが決まるとUtsuさんは語る。トップに目をかけられて配属された部署は、いわゆる出世コースに近いケースも多く、日本の企業ではOBが人事権にある程度関与している以上、内定の瞬間からすでに配属や出世のレースは始まっているとUtsuさんは指摘する。
要点
- 企業のその場内定には、辞退率を見込んだ絶対値パターンと、志望度の高さを見極めた相対値パターンがある
- 最終面接前に面接官のプロフィールや役員一覧を確認し、誰が人事権を持つ人物かを把握しておくことが重要
- その場内定を告げられた瞬間の返答次第で、希望部署への配属につながるチャンスを掴める可能性がある
その場内定は突然のご褒美ではなく、入社後のキャリアを左右する最初の分岐点になり得ると心得ておきたい。