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【就活】他社ではダメな理由をESに添えて差別化を図ろう
エントリーシート(ES)は書けても、面接で「なぜ他社ではなく御社なのか」とうまく話せず苦戦する就活生は多い。話すことが得意でない人ほど、ES段階から「なぜ御社か」の要素を仕込んでおくことで、面接での説得力が格段に上がるとUtsuさんは語る。志望動機の作り方に悩む就活生に向けた実践的な考え方を紹介する。
ESは面接官への「メニュー表」
Utsuさんは、エントリーシートを面接官にとっての「メニュー表」に例える。ESに「うどん」と書いておきながら、実際に会ってみたら「そば」だった、というギャップが生まれると、面接官の印象は悪くなりやすい。さらにESは提出後に書き直せず、しかも就活の初期段階で書かねばならないという難しさがある。提出時点ではまだ志望度が固まっていないことも多く、1〜2ヶ月後の面接時には考えが変わっていることもあるが、それは就活を通じて自分の方向性が定まっていく過程であり、ポジティブに捉えてよいとUtsuさんは指摘する。重要なのは、ESに書いた内容から面接の質問が生まれる以上、聞いてほしいことをあらかじめ記載し、面接官をある程度コントロールする発想を持つことだと語る。
「なぜ御社か」への向き合い方は志望順位で変える
「なぜ御社か」という問いは紛糾しやすい。特に大手志望では「業界ならどこでもいい」という学生が大量にいるため、企業側は「どうしても自社に入りたい人」を採りたがる。この差別化のために、Utsuさんは志望動機を企業の立ち位置によって使い分けることを勧める。業界最大手であれば「日本を背負う規模の仕事がしたい」というシンプルな論法で説明しやすい。一方、業界2位・3位以下の中堅・準大手クラスになると、「その会社をトップに近づけることに貢献したい」という、会社を成長させたいという観点に言い換えることができるとUtsuさんは説明する。
企業研究で見るべきは売上ではなく「自分が何をできるか」
最大手にも中堅にも当てはまらない場合は、事業セグメントの中で自分がやりたいことをぶつける方法がある。Utsuさんは、売上や利益といった数字は将来性の議論に過ぎず、志望動機を作るうえではあまり意味がないと述べる。重要なのは「その会社に入って自分が何をできるか」という視点だ。例として、重電メーカーの優れたインバーター技術を挙げ、その技術そのものに惹かれるのではなく、それを通じて世界や人々の生活をどう良くしたいかという視点で語ることの重要性を指摘する。会社ごとにやりたいことが異なる以上、どのお客様に何を届けたいかという観点で考えれば、企業ごとに異なる志望動機が作れるとUtsuさんは語る。
本気の5〜10社に軸を持たせる
すべての企業についてここまで深く考える必要はなく、思い浮かばない会社があってもよいとUtsuさんは述べる。ただし、本気で入りたい会社についてはコアとなる5社、多くても10社程度に絞り込み、その会社で何をやりたいかをES段階から書いておくことを勧める。この軸があれば、面接で「なぜ御社ですか」と問われた際に「エントリーシートにも書きましたが」と自然に切り出すことができ、面接官には「入社前から一貫して考えていた」という説得力を与えられるとUtsuさんは語る。
要点
- ESは面接官にとってのメニュー表であり、書いた内容と面接での印象にギャップを作らないことが重要
- 「なぜ御社か」は企業の立ち位置によって論法を変える。最大手なら規模、中堅なら成長への貢献、それ以外は事業セグメント内でやりたいことを軸にする
- 企業研究で見るべきは売上や利益の数字ではなく、その会社で自分が何をできるか、誰にどんな価値を届けたいかという視点
本気で入りたい会社ほど、ESの段階から「なぜ御社か」の軸を仕込んでおくことが、面接での説得力ある志望動機につながる。