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【就活】老害から説教されたい就活生へ

面接練習ではハキハキ話せるのに、なぜか本番の二次面接以降で落ちてしまう。そんな悩みを抱える就活生に向けて、Utsuさんが「言い切る話し方」がなぜ逆効果になるのかを解説する。学生同士やキャリアセンターでの練習だけでは対応しきれない、採用権限を持つ役員クラスの面接官が本当に見ているポイントとは何かを掘り下げる内容だ。

面接練習だけでは対応できない領域がある

Utsuさんは、学生同士やキャリアセンター、就活塾での面接練習は一次面接対応にしか通用しないと指摘する。二次面接以降は過去10年で評価軸が大きく変わってきており、リーマンショック以降、採用権限を持つ事業ラインの役員たちが求める人物像は、スペックや演技的な受け答えではなく人間の本質・内面重視へとシフトしてきたという。背景には「採用時に良いと思った新卒が、入社後にパフォーマンスを上げられないケースが増えた」という企業側の反省があり、学歴フィルターを外し始めた会社が増えたのもこの流れによるものだと語る。

ハキハキ・言い切る話し方が「生意気」に映る理由

練習でハキハキ話せているのに本番で評価されない最大の原因は、ハキハキと「言い切っている」こと自体にあるとUtsuさんは指摘する。20代前半の学生が、社歴30年の採用権限者に対して言い切る受け答えをすると、単純に生意気に映ってしまう。論理的に正しく完璧に答えるほど、面接官には「ガッチリしすぎていて嘘くさい」「本当にそう思っているのか」「なんとなく気に入らない」という印象を与え、いわゆる「隙がない人」として可能性を感じてもらえなくなると説明する。面接官が見ているのは論理の完成度ではなく、内面や本当にその会社でやっていきたいという気持ちだと語る。

必要なのは「企業と面接官への尊敬」

では本番までにどう対策すべきか。Utsuさんが挙げるのが、受ける企業への「尊敬」を持つことだ。従業員1万人規模の企業なら人件費だけで年間1,000億円規模にのぼり、それを何十年も生み出し続けてきた事実がある。日本で会社が10年存続できる確率は10社に1社以下とも言われる中、赤字やリストラのニュースがあっても、その企業は多くの従業員を養い続けてきたのだとUtsuさんは強調する。目の前の面接官も、パソコン導入前から手書きの見積書を持ち歩いていた時代からその会社を支えてきた人物であり、その歴史と相手への尊敬を持って臨んでいるかを問いかける。尊敬があれば、志望動機を否定されても嫌な顔をしたり拗ねたりすることはなくなり、外資系コンサルティング会社が長年契約を得られるのと同じように、相手の言葉を引き出すコミュニケーションが取れるようになると語る。

自分の価値観は手放さなくていい

Utsuさんは最後に、会社や面接官への前提については「相手が正しい」と考えつつ、自分自身の価値観までは手放す必要はないと補足する。会社の歴史や実績について学生がどれほど良い考えを持っていても、その会社で30年働いてきた人には勝てない。しかし、あなた自身がどう感じ、何を大切にしたいかという価値観はあなたのものであり、そのままでいてよいという。企業に関する前提は相手を立てつつ、自分の価値観は臆せず伝える、この使い分けを意識するだけで、本番の面接がうまくいかない原因が解消される可能性があると締めくくる。

要点

  • 二次面接以降は、ハキハキ・言い切る受け答えがかえって「生意気」「隙がない」という印象を与え、評価を下げる原因になり得る
  • 面接官が見ているのはスペックや論理の完成度ではなく、内面や本当にその会社で働きたいと思っているかどうかである
  • 企業の歴史・規模や面接官のキャリアへの尊敬を持って臨むことで、態度や言葉の端々に表れる印象が変わり、自分自身の価値観も伝わりやすくなる

面接練習ではうまくいくのに本番で結果が出ない人ほど、話し方の技術より先に、受ける企業と面接官への「尊敬」を持てているかを見直してみる価値がある。