大企業に勤める社畜予備軍の若者に告ぐ「転職は悪いことではない」
大企業に勤める社員は「転職する人」=「落伍者」というイメージがあるかと思います。昔はそれで正しかったと思います。偶然入った会社が、経済成長の並に乗り(正直、多くはアメリカがモノを買ってくれただけですが)、会社の売上は伸び、社員は増え、子会社も増え、世界の拠点も増え、誰でも「部長」になる事ができました。そして子会社の「役員」になることができたのです。大きなミスをしなければ、それなりの給料に加えて、名誉を手にすることができたのです。
時代は変わり、バブル崩壊後の日本は低成長に。私が社会人になったのは1998年4月。まさかの山一證券が自主廃業をした5ヶ月後です。史上最悪の就職氷河期は続き、早慶出ても派遣社員やフリーターになった時代です。私の1個下の世代が最もひどかったでしょう。会社の中でミスすることなく、敵も作らず、先輩やOBの顔色を伺いながら生きていく時代は終わったと考えていました。私は正しかった。百貨店、家電メーカ、そして銀行など。当時隆盛を誇っていた産業は今は息をしていません。半導体は日本が世界一だったと言っても誰も信じないでしょう。
これからは定年が70歳まで伸び、平均寿命も100歳になっていきます。ほとんどの会社は成長しませんので、人が増やせない。子会社は統廃合されます。その会社で「部長」の椅子も怪しい。そして役職に応じた給与体制が色濃くなってきた事により給与アップも微妙。40歳越えて外で活躍する気力もなくなったところで、社畜化し、55歳で役職定年をする。ぶら下がり社員になる人も多いでしょう。その時に雇ってくれる子会社はありますかね?55歳まで1社しか経験の無い人なんて転職市場では無価値です。残りの15年フリーターでもやりますか?こちらの動画で平均年収で会社を選ぶ時代じゃないという話をしています。
そもそも野球選手がメジャーに挑戦したり、FA権を行使して年俸を上げる事が悪い事だとは思いませんよね?その人に実力があり、それを高く買うチームがいるわけです。ましてや社会人は70歳まで続くわけです。変化していく時代の中で、自分自身の価値を高め、それが高く取引される方が正しいと思いませんか?大企業に勤めている人は、文系職種なら30歳まで。理系職種なら40歳までに個人の能力で生きていくのか?会社と心中するのかを決めたほうが良いと思います。
こちらの動画で、大企業のメリット、デメリット。そして転職市場での評価のお話をしています。
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投稿者プロフィール
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1976年1月愛媛県愛南町生まれ (自称)日系大手企業の内情に世界一詳しい男
1998年 宮崎国際大学卒業後、ネクストコム株式会社入社し、IT通信機器の営業マンとなる。
2000年 外資系IT企業(i2 Technologies)にてSCMパッケージソフトの営業マンとして売上世界No.1を2年連続で達成
2002年 26歳で執行役員 東日本営業統括本部長に就任し、数々の巨大サプライチェーンプロジェクトを通じて日本の巨大製造業の改革に従事する。
2005年 30歳までの18ヶ月間、海外を放浪しながらWeb Programming技術を習得しサービス運営を行う。
2006年 30歳で日本に帰国。Symantec日本法人でセキュリティ製品部門責任者、SAP日本法人で中堅規模市場とパートナー部門の責任者を勤めた後、独立。
2017年7月より 外資系企業の日本進出支援のコンサルティング業を行う傍ら、YouTubeにて若者の地力を上げるコンテンツを配信している。
〜スコティッシュフォールド(茶々丸)とマンチカン(チビ)とノルウェージャンフォレストキャット(あねさん)の猫3匹と一緒に港区六本木在住〜
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